”落ち“を語るということ

「“落ち”を語る」と書いて「落語」と読みます。
そう言われてみれば!と、高座で噺家さんから話を聞くまで気付きませんでした。

横浜にぎわい座で毎年行われている『夏の子供寄席』という子供も楽しめる催しに、今年初めて8歳の息子と行ってきました。

プログラムはまず”開口一番”という前座にあたるお弟子さんの高座からはじまり、その後は噺家さんの階級順に二つ目、真打と後半になるほど大御所の噺家さんが登場します。その間に漫才や曲芸なども入るので、とても見ごたえのあるプログラムです。

今回は子供向けの催しということもあり内容も分かりやすく、息子も終始大笑い。
落語ならではの古い言葉の言い回しが理解できるか不安でしたが、意外と問題ありませんでした。

噺家さんのリアルなお芝居がとても面白く、その動きを見ているだけでも楽しめたようです。
親子でたくさん笑ってストレス発散!!!連れてきてよかったと思いました。

私含めあまり落語に馴染みのない観客が多かったのか、なんとなく「ここは拍手をした方がいいのだな~」という微妙な箇所で拍手をしたところ、噺家さんが「同情の拍手はいりませんよ」と笑顔を崩さずピシャリと会場の空気を整えたのがとても印象的でした。

ほかにも生活の中で見落としがちな大切なことを、観客をリラックスさせ、笑わせながら伝えるその技術に感銘を受け、心に残る素敵な時間を過ごせました。

ぜひ息子にはいつか私と違い、“落ち”のある話ができる人間になってほしいと思います。笑

おりも